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起業本レビュー

起業本レビュー!『社長の仕事は社員を信じ切ること。それだけ。』著者:宮田博文

更新日:

 

☆著者紹介

宮田博文(みやた・ひろふみ)
1970年大阪府生まれ。
高校卒業後、祖父が創業した宮田運輸に入社。
運転士、専務などを経て2012年社長に就任。

当初は従業員に対する管理を強め
数字を上げようとしたことが引き金となり
死亡事故が発生した。

そこから方針を大転換し、現在は
従業員をとことん信じる「心の経営」を
モットーとしている。 国内のみならず
中国、韓国などアジア圏の経営者からも注目
毎年多くの企業が視察に訪れている。

2007年に稲森和夫氏が主宰する
経営塾「盛和塾」に入塾。2018年6月に
行われた中国北京主催の盛和塾全国大会では
3200人もの経営者の前で講演した。

NHK「おはよう日本」
読売テレビ「ウェークアップ! ぷらす」
などメディア出演多数。

☆本書のオススメ

会社員なら「こんな会社で働きたい」
経営者なら「こんな会社にしたい」
きっとそう感じる一冊です。

本書は宮田運輸の代表取締役である
宮田博文さんによる体験談です。
社長に就任した当初は生産性向上を
目的とする経営を行っていましたが
方向転換して、社員を最優先するという
「心の経営」にたどり着きます。

その「心の経営」の原点は
悲しい事故にあります。
また本書もそのエピソードから
スタートします。その事故をきっかけとして
著経営に対する姿勢が一変します。

「心の経営」を実践することによって
従業員が変わり、会社も生まれ変わる。
その過程が臨場感を持って伝わってきます。

「心の経営」は人の行動をマニュアル化し
利潤を求め、経営者や株主の利益を
重視するという、現代の大会社が目指す
場所とは、真逆のところ目指しています。

しかし結果として、自律した社員が育ち
過去最高利益を記録し、さらに
社会的地位の向上を手にしているところを
本書で目の当たりにすると
様々な経営理論などがまるで
無駄の様に思えきます。

☆印象に残ったポイント

誰かのためなら人は動くP.60

本質をついていると感じます。
誰しもこの感情を持っているはずです。
例えば、大変そうにいている同僚の
手助けをした経験は誰にでもあります。

また、困っているお客様を何とかして
フォローしたことがある人もいるでしょう。

ただ、ずっととなると話は別です。
自分の評価などを重視してなかなか
踏み出せないのが現状です。

その中で、宮田運輸は「誰かのために」
活動すること自体を仕事としています。
その矢印がお客様に向くことを
「使命感」と表現しています。

そんなん赤字でも黒字でもどうでもええP.80

大切にするものを間違えなければ
結果はついてくるということです。
こんな言葉をドラマ以外で聞いたことが
ありません。私もいつか使いたい言葉です。

とはいえ、宮田運輸が赤字の
会社ではないというところが
この言葉を際立たせています。

従業員を「コスト」と考え、疑う経営P.139

すべての人が経営者や投資家に
なれるわけではありません。
働く人がいなくては経営者も投資家も
成り立たないことを考えるべきです。

逆に従業員は自分の権利ばかりを
主張しすぎないことが重要だと感じます。
今、現在進行形で行われている
労働環境の改善という名のものとの
対策に息苦しさを感じます。

お互い様という関係性の構築し
互いにリスペクトすることが大切。
それだけで解決する問題もあるのでは
と感じます。

☆まとめ

会社は誰のものか?

本書はそれを考えさせられます。
法律上は株主ですが本当にそうか?
と疑問を感じながら読んでいました。

宮田運輸は「こどもミュージアム」という
取り組みを行っています。これはトラックに
子供たちの絵をラッピングする
シンプルな取り組みです。

この取り組みには事故を減らすという
効果がありますが、直接的になんの利益も
生まない取組です。自分の利益を
優先するような株主であれば
当然「やめろ!」という活動だと思います。

でも宮田運輸は「こどもミュージアム」を
行います。それは本当に大切なものが
「社員=ドライバー』だからです。

社員ファーストだから『家族だと考えれば、
信じるのが当たりまえ。(P.180)』という
考えが当然出てきます。

私は誰かに信じてもらえる社員が
どれだけいるのだろうとも考えていました。
なぜなら、仕事に対して信頼されている方や
評価されている人はいると思いますが
その社員自身を「信じる」というものは
レアケースではないでしょうか。

自分ができることを誰かのために行って
貢献できる社会。このような理想的な状態を
宮田運輸で働いていたらきっと実感できる
だから「こんな会社で働いてみたかった」
と思いました。

社員のいる中小企業の経営者の方々は
ぜひ手に取ってほしい1冊です。

私の本職である
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