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著者紹介
ユヴァル・ノア・ハラリ
イスラエルの出身の歴史学者・哲学者。
オックスフォード大学で博士号を取得。
専攻は中世史、軍事史で現在はエルサレムの
ヘブライ大学で教鞭をとる。
2018年のダボス会議での基調講演など
世界中の聴衆に向けて講義や講演も行い
著書『サピエンス全史』は世界で
1200万部を超えるベストセラーです。
本書も、2019年12月の段階で
大型書店の店頭に平積みになっているほど
話題の一冊です。
本書をオススメしたい人
話のネタが欲しい経営者
技術の進歩がもたらす影響を考えたい人
起業のプロの視点で気づいた点
本書を通じて、独立・開業を目指す方が
今日からでも役に立つ部分を紹介します。
21Lessons自体は経営の本ではないですが
知識はきっと役に立つと思います。
文化差別主義者 P200
かつて、白人が黒人よりも
遺伝子レベルで優れている
と考える人がいました。
経済的に発展した国に白人が多く
一方、植民地となった国に黒人が多かった
ことによるのですが
現在では、その意見は否定されています。
ただ、国によって文化の違いはあるので
その文化の違いが他国との違いが
格差の源泉になっているとあります。
これは、会社でも同じかもしれません。
同じ業界で同規模の会社でも
その会社の持つビジョン・経営者の姿勢
採用するときの基準など同じではないです。
ひとつひとつは小さな違いですが
その違いの積み重ねが大きな違いを生み
それが会社の個性となり現れます。
国の文化と企業文化
重なる部分がありますね。
コミュニティの集団思考 P284
人間は活動する際に
「コミュニティの集団思考」によって
行動していることがいう記述があります。
「コミュニティの集団思考」って難しい表現
ですが、私は「習慣」と読み替えました。
すると、話がスッと入ってきました。
「習慣」は意思決定の回数を減らせる
とても便利なツールです。
ビジネスの分野では商慣行と言われます。
でも・・・・
その商慣行は会社目線
つまり「会社の都合」であることが
多いように感じます。
「ほんとはやりたいんだけど」
「うちだけやると他に迷惑かかるから」
といった感じでできない行動もあります。
商慣行とお客様の利益は
一致しないことが多いので
ジレンマを抱えている方もいます。
商慣行に従う方が楽かもしれませんが
その壁を一歩踏み出し顧客に寄り添うことが
ビジネスでは必要になります。
大人に頼りすぎない P384
何か問題があったとき誰に相談しますか？
20代前半くらいまでは
大半の人が親に相談すると答えるでしょう。
では、起業するときは誰に相談しますか？
「あなたのため」
という理由で
「やめておいたほうがいい」
と言う
親に相談するのはやめた方がいいです。
親とあなたでは30年くらい年齢が違うので
世代間のギャップがあります。
時代遅れの人の意見を聞いても
有効ではありません。
むしろ親の考えを鵜呑みにしないことが
重要と思ってください。
実際、起業の際家族からの反対で
あきらめる人もいます。
これってほんとにある話なんです。
創業融資の審査が通ったのに
最後の最後で家族からの反対があって
できないということにならないように
家族の説得は早めにしてください。
まとめ
本書のテーマは
技術・宗教・政治・環境
など様々です。
21のレッスンで答えが出ているものは
ありません。
そのため
「余白を自分の意見でうめる」
ということが必要で、それが本書を
オススメしたい理由の一つです。
読む人で意見は異なるし
同じ人でも読んだ時期でも印象に差がでる
タイプの本です。
私は起業をサポートしているので
ビジネスに活かせるものがないか
という視点で読んでいました。
社会問題と経営
今は何が正解かわからないものの
最善と思われる選択を繰り返すという点で
共通点があるのではないでしょうか？
話のネタが欲しい経営者
技術の進歩がもたらす影響を考えたい人
必読の2019年最後にして最高難易度の
1冊です。
読んでいただいてありがとうございました。
こんな本読んでほしいというリクエストが
あったら、YouTubからでも投稿
よろしくお願いいたします。
また、私の本職である
開業資金の融資に関するブログや
セミナーで皆さんにぜひお会いしたいです。
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