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著者紹介
荒木 博行(あらき・ひろゆき)
株式会社学びデザイン 代表取締役社長
株式会社フライヤー 取締役COO
1975年生まれ。2003年、グロービスに入社
2015年、グロービス経営大学院副研究科長に就任
2018年、グロービスを退社後、現職
主な著書
『ストーリーで学ぶ戦略思考入門』(ダイヤモンド社)
『見るだけでわかる! ビジネス書図鑑』
(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
みなさんに読んでほしくなりました
本書は 倒産した25社の例にして
①戦略上の問題
②マネジメントの問題
2つに分類して丁寧に説明しています。
企業内の統制が取れていない
楽観的な計画を立てる
成功体験が捨てられない
など・・・・・
とても有名な大企業が
ケーススタディとして紹介されて
います。
ただし、本書で紹介されている
企業が犯した失敗は中小起業や
個人事業でもあり得るものです。
「中小企業や個人事業は関係ない」
と思う人ほどに手に取ってほしい
そんな1冊です。
成功する方法をマネするよりも
他人の失敗から学ぶこと方が
効果がある場合があります。
それを実感してほしいと思います。
本書をオススメしたい人
①今から起業したい人
②絶好調の経営者
印象に残ったポイント
開業支援のプロの視点で
本書を通じて、独立・開業を目指す方が
今日からでも役に立つ部分を紹介します。
政府の力を使うこと(GM)P57
ここでみなさんに質問です。
事業がピンチになった時どうしますか?
実はこの質問
融資の面談でよく聞かれる
質問の一つです。
GMといえば
自動車業界の巨人です。
そのGMが1980年代に日本企業の
躍進でピンチになりました。
その時、何をしたか?
車の性能を上げた!
おしゃれなデザインにした!
値段を安くした!
残念ながらGMは自社の製品や
サービスを向上させるのではなく
ロビー活動をしました。
その結果「倒産」しました。
ピンチの時こそ自社のサービスと
向き合うべきでした。
もう一歩踏み込むとピンチになる
前に手を打つ必要がありました。
このブログを読んでいる人に
ロビー活動できる人はいないと思いますが
ビジネス以外に力を使いすぎるのは
よくないことを教えてくれるケースです。
「ゼロベース」で考えるべきだった(コダック)P78
成功体験を捨てるのは難しい
コダックの没落の原因は
これにつきます。
写真フィルムと言えばコダック
というくらい、圧倒的なシェアを
誇っていた時代がありました。
これが1990年代初めの頃。
ただ時代の流れはデジタルへ
移行します。その時コダックが
取った方針は
「フィルム事業の維持」でした。
で・・・
「倒産」
コダックのフィルム技術を中心
とした、ビジネスモデルは
完璧でした。
だからこそ、時代の流れに
逆らうという意思決定をして
しまいました。
余談ですが富士フィルムは
フィルムの技術を医療に応用し
見事に転身しています。
今までこれでうまくいって
いたのに・・・
そう思うことはないですか?
そんなあなたは
「コダック病」
かもしれません。
人間は「見たいものを見る」(千代田生命保険)P192
ピンチの時、冷静な判断はできない
そんな人を知り合いにいませんか?
そういう人は
「そんなこと無理だろ」
というお願いをしたりします。
大企業でも同じです。
ピンチの時に楽観的な計画で
行動したり、無理やり売上を
増やしたりします。
後になってみればうまくいかないと
わかるのですが、少しの間
うまくいく場合があります。
それを実力と勘違いして
しまうのがこのタイプの失敗の
ヤバいところです。
まとめ
失敗から学ぶことの
重要性に改めて気づきまました。
そして、順調な時にこそ
ピンチを想定して備えておくことも
経営の一部なのだと痛感しました。
本書の25のケースは有名な大企業の
「倒産」です。
しかしその失敗のコアな部分は
ビジネスを行っているすべての人が
直面する可能性があります。
今から起業したい人、絶好調の経営者
ぜひ手に取ってほしい1冊です。
私の本職である
開業資金の融資に関するブログや
セミナーで皆さんにぜひお会いしたいです。
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