著者紹介
田中泰延（たなかひろのぶ）
1969年大阪生まれ。早稲田大学第二文学部卒。
1993年株式会社電通入社し24年間
コピーライター・CMプランナーとして活動。
2016年に退職、「青年失業家」と自称し
フリーランスとしてインターネット上で
執筆活動を開始し、幅広いテーマの文章で
読者の熱狂的な支持を得る。
「明日のライターゼミ」講師。
本書が初の著書
みなさんに読んでほしくなりました
みなさんはどんな時に文章を書きますか？
報告書や企画書等ビジネス関係ですか？
ブログやSNSといったWeb文章？
あるいはひょっとして論文？
文書量、以前より増えてないですか？
私は格段に増えました。
その理由が「Google」に認めてもらうため。
そういう人、私だけじゃないはずです。
本書はタイトルのとおり
「自分が読みたいものを書くべき」と
270ページ使ってこれでもかと
いうくらい書いています。
文章のスキルの向上には役に
立たないと著者はいっていますが
途中にある3つのコラムは技術的で
実用的な内容が書いてあります。
「なるほど」と感心させられた部分や
参考にしたい内容がありました。
ただ、全体的に考えて文章術が知りたい
文章がうまくなりたい
SEO対策したいという目的なら
あまり向かない本かもしれません。
逆にグーグルを相手するのに
疲れた人一読を薦めます。
個人的には
「グーグル読め！」と
心の中でつぶやきました。
本書をオススメしたい人
①SEOに疲れた人
②グーグル
印象に残ったポイント
開業支援のプロの視点で
本書を通じて、独立・開業を目指す方が
今日からでも役に立つ部分を紹介します。
大切なことは文字が少ないことP.15
HPを診断するサイトがあり
私のブログを診断すると
「文字数が少ない記事があります」
というアラートが出てきました。
グーグルさんが言うなら仕方ない…
ということでブログをリライトしました。
みなさんも同じ経験ないですか？
文字数の増加の犯人はグーグルさんです。
だからグーグルさんも
本書を参考にして、文章が短くても
SEOで不利にならないようお願いしたいです。
書いたら減るのではない。増えるのである。P.231
言葉と貨幣は同じものと主張しており
その考え方は面白いと感じました。
特に情報発信をすることが資産になる
という考え方は時勢にマッチしている一節。
手書きの時代に比べ言葉を残すこと
そして言葉を流通させることが容易に
なりました。誰かの利益になる言葉を
流通させることが資産になるのなら
積極的に情報発信しようと感じます。
そんなものはない（by関羽）P.270
たくさんの人を満足させて
SNSでバズり、わかりやすく、短い文章…
そんなものはない。
と関羽が言っている一コマがあります。
一つの文章や記事にたくさんの目的を
持たせることは無理です。
TPOをわきまえましょう。
まとめ
著者の田中泰延（たなかひろのぶ）さんは
コピーライターをされていたため
短く書くことが本職です。
そのため『98％程度に無駄な文章』
という記載があります。このフレーズ
自分がどのくらい読んだ本の内容を
覚えているか？を考えさせられました。
おそらく2％も覚えていません。
なぜなら本は覚えるものではなく
内容を理解して実践するものと
私は考えているからです。
印象に残る言葉を伝えるのはやはり難しい…
いつも真剣に文字を打ち込んでいますが
自分だって2％も覚えられないなら
「ほかの人もそんなもの」と考えると
明日から文章を書くのが少し楽になります。
だって「読みたいことを、書けばいい」から。
文字という情報を文章にして発信することが
資産にもなり得るそんな時代です。
ただ評価ばかり気にすることが
本質ではないと感じています。
SEOや「いいね」、フォロワーの数などに
疲れた人に手に取って欲しい一冊です。
私の本職である
開業資金の融資に関するブログや
セミナーで皆さんにぜひお会いしたいです。
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