今回のテーマは創業計画書の記載についてです
創業融資を申し込みのために作成する
 『創業計画書』って何をどのように
 書けばいいでしょうか?
この質問をよく耳にします。
まず基本的な項目から
 申込の際に必要な書面は下記です。
・借入申込書
 ・創業計画書
 ・見積書(設備資金の確認)
 ・登記簿(法人のみ)
 ・事業計画書(任意)
創業計画書は創業融資を受ける際に
 必須の書面なのです。
 今回のブログでは、『創業計画書』
 記載のポイントを大公開します。
創業計画書は実は記載例がありますが…
日本政策金融公庫のホームページを
 よく見るとわかるのですが、実は
 『創業計画書』記載例が公表されています。
記載例では、簡素に書かれていますが
 もっと記載したいことがあるはずです。
 居酒屋の創業計画書の記載例
 自分なりのカラーを出して下さい。
記載すべき内容は9つ(もある…)
『創業計画書』に記載すべき内容は
 9つのパーツに分かれます。
①創業の動機
 ②営者の略歴
 ③取扱商品・サービス
 ④取引先・取引関係
 ⑤従業員
 ⑥お借入の状況
 ⑦必要な資金と調達方法
 ⑧事業の見通し
 ⑨自由記入欄
ここからは、記載項目について
 どのように記載すればいいか?を
 お伝えします。
①創業の動機 難易度:☆☆
このパートは起業を目指す人なら楽勝です。
 むしろ記入する欄が小さいので、逆に
 何を書けばいいかを迷うかもしれません。
その時は
 ①モチベ―ジョン、②目的、③見通し
 という観点から記載するとバランスよく
 文章が組み立てられます。
独りよがりにならないように注意!
②経営者の略歴 難易度:☆
最終学歴から職歴を
 もれなく記載してください。
 欄が少ないので、たくさん職歴が
 ある場合は工夫が必要です。
あと、職歴に加えて身につけた能力
 などを記載するとなおgoodです。
 例:××会社営業部 法人営業のスキルを獲得
③取扱商品・サービス 難易度:☆☆☆
このパートは記載すべき項目が
 たくさんある割に、記入欄が小さく
 コンパクトにまとめるのに苦労します。
特に
 ①差別化②営業手段③外部環境④ターゲット
 という4項目は外せません!
そしてこの4つは創業計画書に記載する前に
 よく練っておく必要のある項目です。
 また、事業開始に伴い常に見直しと
 実行を繰り返す部分です。

④取引先・取引関係 難易度:☆
取引先や仕入先、外注先を
 記載するのですが…
ここは起業前あるいは起業間もない
 ときは、記載できる内容が少ない
 部分でもあります。
建設業の様に外注先の確保が
 重要な業種以外は、欄の大きさの
 割に記載すべき内容は少ないです。
⑤従業員 難易度:☆
従業員を雇う場合に
 記載します。多くの事業者が
 『ゼロ』となっています。
⑥お借入の状況 難易度:☆☆
個人的な借入を記載するパートです。
 カーローンなどがよくある
 パターンになります。
ここでは、注意したいのがサラ金の
 ような高利の借金です。
金融機関にとってみると
 もし融資を行ったとしても
 その貸したお金で返済するのでは?
と思われてしまっても、文句は
 言えません。融資を受ける前に
 返済するのがベストです。
あと、ウソはダメです!
⑦必要な資金と調達方法 難易度:☆☆☆☆☆
このパートは『お金の使い道』を
 記載する部分になります。『創業計画書』を
 作成するうえで最も難易度が高いです。
特に1回のみの支出(設備資金)と
 事業を継続していくために必要な資金
 (運転資金)の両方を記載するとともに
 他の記述の内容と整合性を
 取らないといけません。
ちなみに
 設備資金+運転資金3ヶ月(6か月)
 このくらい資金額が目安になります。
1回のみの支出(設備資金)について
 その金額を確認するため、見積書の
 提出が要求されますが、当然その
 見積書との整合性も必要になります。
また、営業手段で『広告』とあれば
 そのために資金を確保していないと
 「広告の費用は?」と疑問を持たれたり
 計画全体の実行可能性が疑われたりと
 考えだすときりがありません。
起業に関する活動のすべてが最終的に
 お金の部分に集まってくるので
 その整合性を確保しながら
 ⑦必要な資金と調達方法を
 記入するのは本当に手間がかかります。
⑧事業の見通し 難易度:☆☆☆☆
ここは予測の収支、言い換えると
 予測の儲けを計算するパートです。
書面上は①当初と②1年後の
 2か月しか要求されていませんが
 少なくとも月次で3年分
 36ヶ月は計算しましょう!
そうなると…
 やはり、難易度は高くなりますね。
⑨自由記入欄 難易度:☆
もし事業計画(ビジネスプラン)を
 作成していたら、書くのは一言
 『別添の事業計画を参照ください』
事業計画を作るべきか?
『創業計画書』とは別に事業計画書を
 作るべきか?と聞かれたら、迷わず
 YESと答えます。
その理由はいくつかありあますが
 事業を始める用意ができている事の
 アピールすることが最も重要です。
そして、融資をお願いする立場
 として、1%でも成功確率を
 上げるための手段にもなります。
面倒臭いことをすればするほど
 なぜか確率は上がっていきます。
もし、さらに詳しく知りたいという
 アナタはコチラも参照下さい。
他にも伝えたいことがあります。
 過去のブログを参考にすることや
 セミナーへの参加をお勧めします。
 LINKはコチラ
私がセミナーや依頼を受けてサポート
 する際に気を付けている
 創業融資のノウハウがぎっしり詰まった
 『創業融資のススメ』をNote・Brainで
 提供しています。
気になった方はリンクをクリック!
 『創業融資のススメ』note版
 『創業融資のススメ』brain版
大阪市の下園創業支援サロンでは
 創業支援を行っております。
 専門家によるアドバイスや協力を
 ご検討の方は
 ぜひ下園創業支援サロンに相談を!