著者紹介
エリック・シュミット(Eric Schmidt)
元グーグル会長兼CEO。
現在はグーグルとアルファベットの
テクニカルアドバイザーを務めている。
みなさんに読んでほしくなりました
完全な「ジャケ買い」です。
「1兆ドルコーチ」というタイトルが
目に飛び込んできました。
そのインパクトがとても
強くて紹介したくなりました。
伝説のコーチであるビル・キャンベルの
コーチングの際に重要視していることが
実際のエピソードを交えて
描かれてあります。
1兆ドルの意味はビル・キャンベルが
これまで関与した会社の企業価値を
合計すると1兆ドルになるということ
すごいですね。
アップルやグーグルといった
超有名企業の経営者の
メンターとして活躍しました。
なんかのマンガで読んだ
「お前のためにチームがあるんじゃない
チームのためにお前がいる」
ということが思い浮びました。
ハイパフォーマーをチームの一員として
機能させるために必要なものは?
ハイパフォーマーと上司との
パワーバランスは?
ハイパフォーマーという、扱いづらい人を
組織の結果を出す方向に向かわせるか?
それが本書の面白いところです。
ハイパフォーマーの「トリセツ」ですね。
本書をオススメしたい人
① 特定の分野で高い能力を持つ部下がいる人
②5~10人程度の会社の経営者
印象に残ったポイント
開業支援のプロの視点で
本書を通じて、独立・開業を目指す方が
今日からでも役に立つ部分を紹介します。
① 人がすべて P72
私の全く個人的な印象ですが
アメリカのビジネスって
ドライで個人主義という印象があります。
ただ、1兆ドルコーチ
ビル・キャンベルの手法は
ウェットでチーム主義です。
少し紹介すると本書でも従業員に悩みを
5つ聞く部分があります。その時、
ビジネスよりもパーソナルな問題を
優先させるようにビルは言います。
パーソナルな悩みを優先して解決することが
ビジネスに集中できる環境になり巡り巡って
仕事にプラスに働くというストーリです。
コアな問題はパーソナルな部分にある事が
多く、それが仕事の結果で表面化する
ということでしょうか。さすがの一言です。
②「第一原理」で人を導く P98
「枝葉のことは気にせず幹を太くしろ」
サラリーマンの時よく言われました。
ただ、枝葉を気にしないと結構怒られた
記憶もあります。
組織にも「幹」の部分が必要です。
「太くて長い」ものでないといけません。
ハイパフォーマーに限らず、誰かを納得
させるには組織としての方向性と
個人の持つ方向性が重なることが重要。
そのとき、会社の「幹」である
「第一原則」が大きな意味を持ってきます。
海外に限らず、日本でも
従業員が何万人もいる会社には
従業員が向かうべき方向を示す
「第一原則」があります。
ハイパフォーマーと呼ばれる人は
得意な分野では、上司の能力を
はるかに凌駕しているので
上司の個人的な考えに基づいた意見を
受け入れない傾向があります。
必要なのは組織の方向性の力を
借りることです。
③すべきことを指図するな P152
細かいことまで指示をだしていた
サラリーマン時代の記憶が
よみがえってきました。
経歴の浅い時は
「手取り足取り」教える必要が
あります。
ただ、成長していくにつれて
指示の出し方も変える必要があるの
ですが・・・・
本書のハイパフォーマーは仕事については
指示が不要な人達です。
そういう人に指示をだしても
モチベーションが下がるだけです。
結果だけで判断
それがハイパフォーマーに接するときの
大原則です。
ただ得意なこと以外できない人種でも
あるので、足りない部分はフォロー
されていることは伝えることも大切。
チームとしての成果は全体で
「どこまで進んだか?」
で判断されるものです。
まとめ
「チームへの貢献」
本書の大きなテーマです。
元アメフトのコーチである
ビル・キャンベルの個性が
反映された行動もたくさんあり
「これは無理だろ」と思う
シーンも多々ありました。
ただ、本書で示されているコーチングの
本質は特殊なものではなく
様々な局面で使えるものもあります。
コーチングを
「あるべき結果に本人が
向かうように促す事」
とするならば、コーチングは
すべてのビジネスパーソンに必須の能力
そんな気さえしてきました。
ハイパフォーマーの「トリセツ」
を超えて
従業員の「トリセツ」
となるかもしれません。
特定の分野で高い能力を持つ部下がいる人や
5~10人程度の会社の経営者には
ぜひ手に取ってほしい1冊です。
私の本職である
開業資金の融資に関するブログや
セミナーで皆さんにぜひお会いしたいです。
ブログ→LINKはコチラ
セミナー→LINKはコチラ
下園創業支援サロンは、大阪で創業融資を受けたい方のサポートを行っております。
開業資金を支援してほしい、絶対に企業したい、専門家にサポートしてほしいとお考えの方は、ぜひ下園創業支援サロンにお声かけください。