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著者紹介
川田利明氏(かわだ としあき)
1963年12月8日生まれ。
栃木県下都賀郡大平町(現:栃木市)出身。
1982年の3月に全日本プロレスに入団。
三沢光晴、小橋建太、田上明との闘いは
〝全日本プロレス四天王〟と呼ばれた。
2010年6月、自身のニックネームに
ちなんだ『麺ジャラスK』を開店。
今年で10周年を迎えた。
本書をオススメしたい人
ラーメン屋を始めたい人
飲食業を始めたい人
起業のプロの視点で気づいた点
本書を通じて、独立・開業を目指す方が
今日からでも役に立つ部分を紹介します。
ベンツ3台をスープに溶かした
このワードをみて、私はこの本を
紹介したいと思いました。
やはり起業にはカネが必要です。
川田さんは開店から10年間で
いろんな「しくじり」を
経験しています。
本書にあるものを紹介します。
居抜き物件で初期支出を
減らせると考えていたところ
フタを開けてみると何もなくて
一から設備を購入したこと。
「うまいものを出せば」集客できると
考えていたこと。
出店立地について、人の多い駅前ではなく
働きやすさを重視した結果
自宅の近くに決めたこと。
その他、大きいものから
小さいものまで、様々な「しくじり」を
川田さんは経験しています。
事前に契約を確認する。
儲けを出すことを念頭に入れて
商品開発をする。飲食業は立地が命。
飲食業には、セオリーがあります。
セオリーに反した行動の結果が
ベンツ3台分をスープに溶かす
原因になっています。
ちゃんこ番と飲食店の違い
川田さんはプロレスの新人時代に
レスラーの食事を準備するという
「ちゃんこ番」の経験をしています。
その経験が、ラーメン屋を開店させる
きっかけになったことが
本書でも触れられています。
ただ、飲食業は商売です。
商売として、成り立つということは
利益を出す必要があります。
私の本職は起業の支援なので
飲食業で起業したい人の相談を
受けることがあります。
その際、まず聞くのが
「数を作ることができますか?」
という一言です。
家族に準備するための料理と
100食といった「数が必要」な飲食業では
そのノウハウはまるで違うからです。
「脱サラ」してラーメン屋はやるな
重労働で儲からないから
ラーメン屋はやらない方がいい
これは本書を通じて、一貫している
川田さんの主張です。
私も
「脱サラ」してラーメン屋はやるな
という考えに激しく同意します。
その理由は異業種への参入は
成功するする確率が低く
「これまで積み上げてきたキャリア」
を活かすことができないからです。
開業資金を借りる(創業融資)ときも
必ず、これまでの経験が今後の事業に
活かすことができるかを聞かれます。
実務経験がないと、事業計画を
立てても実行できないので
金融機関は実務経験を重視します。
それでも
「脱サラ」してラーメン屋や喫茶店
「脱OL」してカフェをしたいときは
アルバイトを経験してください。
実際の業務を経験することで
見えてくるものがきっとあります。
まとめ
本書はラーメン屋を始めたい人へ
やめさせることが目的という
珍しいタイプの本です。
一方で、川田さんはやりたいことを
やっているという前向きな気持ちをも
伝わってきました。
飲食業に限らず、起業することは
覚悟が必要です。
本書ではその厳しさが
ひしひしと伝わってきます。
ラーメン屋を含めた飲食業を
始めたい人は必読です。
私の本職の開業資金の融資に関するブログや
セミナーで皆さんにぜひお会いしたいです。
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