まずはこの2つは必須です!
あなたが会社を設立したときに
真っ先に行って欲しいことが2つあります。
それが
①青白申告の届出
②創業融資の検討
この2つです。
なぜこの2つを取り上げているかというと
手遅れになってからでは取り返しが
つかない重要な内容だからです。
このブログを読んでいただいて
①青色申告の承認申請書
②創業融資の必要性を検討
この2つの事項がいかに大切であるかを
わかってもらいたいと願っています。
ここで実話を一つご紹介
今回のブログを書くきっかけになった
事例を紹介します。
事業開始から半年経過して
そろそろ決算のことなども視野に入ってきた
法人経営者Aさんから決算内容に加えて
創業融資の相談を受けました。
このようやり取りがありました。
Aさん「決算も気になりますが、まずは
資金不足になる可能性が高いので
創業融資を受けたいのですが…」
甲子園「創業融資は実績が出ると
厳しくなるのですが」
Aさん「どうしてですか?」
甲子園「起業直後の資金不足は
赤字が原因だからです。」
Aさん「始める前に借りる人もいますよね」
甲子園「実は創業融資は事業開始直後の方が
借りやすいのです。」
Aさん「なぜ、赤字になってからでは遅い?」
甲子園「今回の様に赤字になって金融機関に行く
パターンは行き当たりばったりで
計画性が無いと判断されてしましいます。」
Aさん「そうなんですか…
でもお金なくなるのでお願いします。」
甲子園「わかりました。
ところで決算のことについてですが
青色申告の届出はしてますか?」
Aさん「なんですかそれ?」
このやり取りは本当にあるあるで
これまでも何回も経験しました!
この後どうなった?
この後どうなったかというと
①創業融資は希望額の半額
②繰越欠損控除が適用できない
という状態になりました。
厳しい状況になった理由
このようにAさんにとってはとても
厳しい状況になりました。
その要因はこれから解説します。
どうして創業融資が半額になった?
創業融資は事業開始から
時間が経過するのに伴い
どんどん借りにくくなる傾向にあります。
会社設立の直後に発生した赤字の
延長線上で金融機関は融資判断を
通常行うことによるものです。
ただ、ここではっきり言いたいのは
事業計画で赤字だから借りることが
できないというわけではありません。
実は、事業を開始する前であれば
当初、赤字でその後黒字化するという
計画に基づいて創業融資を受ける
ことはよくある事です。
しかし半年、1年と事業を運営した後
赤字になった場合には厳しい
融資判断になることが多いです。
これは、お金が足りなくなってから
借りるという日常生活ではよくある
光景が金融機関にとっては
『行き当たりばったり』
という判断になり、どんなに今後の業績を
アピールしても
赤字の会社に言われても…
という状態になり、現実に赤字に
なった会社にお金を貸すということに
抵抗があるためです。
繰越欠損控除ってなに?
繰越欠損控除は税金の制度です。
どのような制度かというと
『過去の赤字と現在の黒字を相殺』
できる制度です。
文字だけで表現すると
長くなる制度なのでカンタンな
数値を用いて説明します!
数値を使用して解説!
利益の数値とその他の条件は下記を使用
①1年目利益:△300万円(赤字)
②2年目利益:500万円(黒字)
③税金は利益×30%で計算
この条件で2期目の税金の計算を行います。
繰越欠損控除が適用できない場合
繰越欠損控除が適用できない場合は
2期目の利益をそのまま利用して
税金の計算を行います。
500万円×30%⇒150万円
繰越欠損控除を適用した場合
続いて繰越欠損控除が適用した場合は
2期目の利益から1期目の赤字を
差し引いてから税金の計算を
行うことになります。
(500万円-300万円)×30%⇒60万円
繰越欠損を適用すると『赤字額×税率』
税金が減少します。今回のケースでいうと
90万円税金が違ってくるので
ぜひ適用したい制度です!
この制度を適用するためには
この制度は『青色申告』を行っていることが
要件となっており、通常であれば確定申告の
期限内提出が、その条件になります。
会社設立の場合は
『会社設立から3ヶ月以内に届出』
を提出することが求められます。
まとめ
会社設立をおこなうと、実に多くの
手続きが要求されます。それを一つ一つ
クリアしてくことが相当な負担である事は
私はよく知っています。
実は、『やるべきこと』の中には
期限が緩いものも存在します。
つまりすべてが横並びではありません。
今回紹介した
①青色申告の繰越欠損控除
②創業融資
これは期限のある手続きなので
他の手続きよりも優先して
ぜひ行って欲しいと思います。
他にも伝えたいことがあります。
過去のブログを参考にすることや
セミナーへの参加をお勧めします。
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