☆著者紹介
渡邉 正裕(ワタナベ マサヒロ)
ニュースサイト『MyNewsJapan』(mynewsjapan.com)のオーナー、編集長、ジャーナリスト。1972年東京生まれ。大学卒業後、日本経済新聞の記者、コンサルタントを経て、インターネット新聞社を創業。著書に『10年後に食える仕事 食えない仕事』『35歳までに読むキャリアの教科書』など多数。
☆本書のオススメ
AI脅威論があります。
このワードは、どの業界でも
耳にするのではないでしょうか?
何でもかんでも、AIに置き換わって仕事が
なくなるのではないかと心配する人は
安心して下さい。
逆に私は大丈夫!と思っている人は
「ひょっとしたら失業するかも」と危機感を
持ってほしいと感じています。
結論からいうと、AIやロボットは
今後ほとんど業種で、労働者になんらかの
影響を与えます。
今まで行ってきた仕事って自分にとって
どんな意味があるのだろう?
この仕事はヒトでなくてもいい?
など、さまざまな考えが浮かびます。
端的にいうと、影響があるという前提で
その影響がどのように生じるか?
ですが、本書はこの部分を深く
考えさせられる内容になっています。
☆印象に残ったポイント
本書を読んでお伝えしたい部分を
3点ご紹介します。
デジタル・ケンタウロスP.73
本書ではAIと実務に融合させて
さらに高付加価値の業務を行う人の総称です。
いわゆる『1人2役』的な状態を
キャッチ―に表現しており
そのネーミングセンス良さを感じます。
AIに向く業種やオペレーションがある
一方で、AIに向かない業種があります。
ただ、ほとんどの仕事はその間に
属しているのだと考えています。
その時、AIを使いたいなら…
考えることは、1つです。
AIに歩み寄ること
ツールを業務に合わせるのではなく
業務をツールに合わせていく
AIを使う前提ならば、このように
方向転換できる企業が一歩前に
踏み出せるのではないかと考えています。
デビットカードを「ピッ」とかざして支払い終了P.137
この一節を読んで、日本もデビットカードで
支払うことが一般的になったらいいのにと
思いました。
それだけでなく、手数料も低くなり
また、持っている金額以上に支出できない
ので、カード破産もなくなります。
普及を阻んでいるもの…
まあいろいろあるのでしょう。
金融機関がカード会社を子会社に
していたりとか…
とにかく、デビットカードがもっと普及
してくれたら、とシンプルに感じました。
AIは、「プロセスは不明だが結果は正しい」P.199
AIの特徴として、思考過程が
ブラックボックスになることですが
これってAIだけのものでしょうか?
さまざまな、デバイスやツールが
ホワイトボックスになっているか
といえば、そうではありません。
ただ
AIの結果は圧倒的に複雑
なので、人間の思考の及ばない
場所まで行ってしまいます。
将棋の『藤井聡太さん』がAIと
同じ手を指すことに驚かされますが
プロの棋士でさえもAIの一手の価値を
評価できないほど、AIの思考プロセスは
複雑で、そして正しいことが多いのです。
確かに正しいのはわかるけど
それを人間の能力では理解できない
というケースも考えられます。
たとえば一定の条件のもとで
適合する『社会保険』の内容を
AI答えたとして、それが「正しい」けど
やっぱり何をしていいかわからないという
事態も発生すると考えています。
(健康保険の傷病手当の規定です)
日本語なのに専門性の壁があって
「通訳」が必要な部分はまだ、ビジネスの
余地があるのかもしれません。
☆まとめ
AIは確かに
労働力削減に一役買ってくれます。
特に単純作業はAIやそれを搭載した
ロボットに市場を奪われるかもしれません。
さらにより高品質なサービスを人間が
受けられるようになるのかもしれません。
ただ、個人的にはこう考えています。
ヒトがしたいと心底
思っている職業はなくならい
私の属している会計の分野は
AIが進むことが予想されています。
特に仕訳の入力は自動化が進んで
いくのですが
仕訳を心底したいと思っている
人がどのくらい、いるのでしょうか?
仕事がなくなったら困るのは理解
できますが、では生まれ変わっても
その仕事に就きますか?
この質問にYESとなる分野は
AI化は進まないと思います。
そうしたら、ヒトが行いたいと
思う仕事しかなくなります。
これってパラダイスです。
このようになるかはさておいて
AI化の波は止まることはないでしょう。
だからうまく付き合っていく
利用するが答えです。
幅広く影響がでる分野なので
すべてのビジネスパーソン必読の一冊です。
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